一人暮らしをはじめたサイミちゃんの家で
夕暮れを、夜を、朝を過ごした。
風が抜ける部屋、
見晴らしのいい部屋、その先に見える緑、
こまめに掃除をするようにしているという部屋、
洗い物は眠る前に必ず終わらせるという部屋、
製作のための部屋。
その心地よさが私を刺激した。
写真はその部屋の一角。
部屋が散らかっていたり、ホコリが溜まってきたりすると、
部屋が重たく感じるのが分かる。
だんだん、自分の部屋に居場所を失って
近所のスタバへと逃げてしまっていた。
帰ってまず、ベッドの下を掃除した。
雑巾がけをして、もう客用の布団は一旦捨ててしまおう。
それから少しだけ模様替えをしたら
思いのほか、スペースができた。
窓を開けて、換気扇を回して、お香を炊いた。
あんなに引っ越したがっていた部屋が
愛おしく思えている、ふたご座新月。